体の状態と症状
腰痛で40代男性のお客様が来店されました。
聞くと慢性的な肩こりもあり、首も硬くなっています。
仕事柄、慢性的な腰痛(肩こりも)で困っておられ、どこに行けばいいのか、どうすればいいのかわからないまま過ごされていたようです。
「重たいものを持つと特に痛い」とのことで、いつぎっくり腰になってもおかしくない状態
症状の原因
しゃがんで前かがみになったままの姿勢で仕事をされるため、円背(えんぱい)で頭は前に、腰椎は後ろ向きに出ていて、首こり・肩こり・腰痛の3つが揃ってしまう典型的な姿勢になっていました。
施術の内容
首・背中・腰・お尻周りの筋肉や筋膜を緩め、骨盤や背骨の歪みを整えます。
2回目の来店時に、骨盤を正しい位置で安定させる「骨盤パンツ」を購入いただき、仕事中など腰に負担がかかる時はもちろん、寝るとき以外はできるだけはいてもらうようにしました。
4回目の来店時には、「背面を緩め、筋肉や骨格のねじれや歪みを改善し、背骨のS字カーブをつくる運動」も加えています。
施術後の様子
初回の施術中、初めは体勢を変えるだけでも体のあちこちが痛い様子でしたが、終わってから体を動かしてもらうと「痛くない!」と言われ、不思議そうな顔をされていました。
それから約4年後、除草の奉仕作業で偶然一緒になった時のこと…
しゃがんだ姿勢で私をまっすぐ見上げ、「あれから腰は、全然痛くないです!」とキラキラした目で言ってくださいました。
「最近の調子はどうですか?」と聞くより先に、想像以上の言葉を言っていただき、私も自分のことのようにとても嬉しくなったのを覚えています。
「ああ、あの時来店してもらってよかった。思ったことをきちんと勧めてよかった!」と心から思えた瞬間でした。
アフターケアと予防法
腰痛の再発を防止するためには、以下のような取り組みをすることが大切です。
- 店舗で指導する「体の背面を緩め、筋肉や骨格のねじれや歪みを改善し、背骨のS字カーブをつくる運動」を行う
- うつ伏せの状態から、両肘を肩の下について上半身を反らしていく→ 両肘を伸ばして、上半身を更に反らしていく(マッケンジー体操)
- 肩に頭をのせるイメージであごを水平に引き、肩甲骨を背骨に寄せて胸を開き、骨盤を立てて背中のS字カーブを保てるように「よい姿勢」を心がける
- 重たいものを持ち上げる時は、相撲の蹲踞(そんきょ)と同じように背すじは伸ばしたまましゃがんでいき、ものを自分の体にできるだけ密着させるように持ち、前かがみや体をねじった状態にならないように注意しながら、真上方向に足の力で立ち上がる
慢性的な腰痛でお困りの方は、当店までお気軽にご相談ください。